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東伊豆・稲取で廃漁網再生の現場体験 学生ら27人参加

「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」参加者集合写真

「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」参加者集合写真

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 再生素材の製造を手がける「リファインバースグループ」(東京都千代田区)が6月1日、リサイクルの現場を知るイベント「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」を稲取マリンスポーツセンター(東伊豆町稲取)で開いた。同社が11日、発表した。

網の選別作業の様子(関連画像5枚)

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 同社は、オフィスで廃棄されるタイルカーペットを活用した再生素材のほか、役目を終えた漁網や自動車のエアバッグをリサイクルナイロンペレットに再生する事業などに取り組んでいる。

 同プロジェクトは、リサイクルの現場を知るきっかけを提供し、資源循環の重要性を共有することを目的にボランティアを募り、漁網に付着した釣り針や金属部品をはさみで取り除く作業を体験してもらうもの。海中に放置された漁網や釣り糸などの「ゴーストギア」対策に取り組む「PADIジャパン」と協力し、2023年から東伊豆や下田で継続的に実施している。

 当日は、同志社大学の学生や東京大学海洋調査探検部のメンバーら27人のボランティアが参加。2時間以上かけて、キンメダイ漁やマグロ漁で使われる網の選別作業に当たった。参加者からは「こんなに金具が多いとは思わなかった」「網にもいろいろな種類があることを初めて知った」などの声が聞かれたという。

 作業終了後、参加者には再生ナイロンペレットを活用した「テープのり」のノベルティーを配布。「漁網が、こんなしっかりした製品になるのは驚きだった」という感想も寄せられたという。

 同社広報担当の西川紗代さんは「皆さんが熱心に作業してくれたおかげで、例年以上の量の漁網を選別することができた」と話す。「7月初旬には下田海中水族館でも同様のプロジェクトを予定している。多くの方に参加してもらえれば」と呼びかける。

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