見る・遊ぶ

下田「黒船祭」に13万人超 悪天候で来場者減も花火やパレードにぎわう

黒船祭3日目「にぎわいコンサート」の様子

黒船祭3日目「にぎわいコンサート」の様子

  • 0

  •  

 下田市の黒船祭執行会は6月11日までに、5月16日~18日に開催された「第86回黒船祭」について、来場者推計値が約13万人だったことなどをまとめた。悪天候の影響で一部の行事が中止となり、来場者数は昨年を下回ったが、海上花火大会の実施やクラウドファンディングの成功など、例年と同等以上の盛り上がりも随所に見られた。

黒船祭3日目「にぎわいパレード」の様子(関連画像12枚)

[広告]

 黒船祭初日は、午前から市内の各小学校で米海軍の水兵らとの日米交流会が行われ、午後にはペリー上陸記念公園(下田市三丁目)で献花式が執り行われた。日米双方の関係者が参列し、ペリー像に花を捧げた。

 夕方からは、街なかに屋台が並ぶ「開国市」や、まどが浜海遊公園(柿崎)でのフラダンスショー「フラホーイケ」、下田八幡神社(一丁目)での音楽イベント「SHIMODA MUSIC FES」などを開催し、多くの来場者でにぎわった。夜には予定通り「海上花火大会」を実施し、夜空を彩る大輪の花に歓声が上がった。

 2日目は未明から本降りの雨となり、記念式典は下田公園から下田市民文化会館へと会場を変更して実施した。雨の影響で「公式パレード」など複数の催しが中止となったものの、開国市には傘を差しながら買い物や大道芸を楽しむ来場者の姿が見られた。

 了仙寺本堂に会場を移して開催した再現劇「日米下田条約調印」や「きもののファッションショー」には立ち見が出るほど多くの観客が詰めかけ、熱気に包まれる中で演目が繰り広げられた。

 最終日の3日目は小雨が残る空模様ながら、「にぎわいコンサート」を予定通り市民文化会館駐車場で開催し、祭の最終日の幕開けを華やかに飾った。姉妹都市提携50周年を記念して来訪した山口県萩市の高校吹奏楽部も出演し、地域間のつながりを感じさせるステージとなった。

 続いて行った「にぎわいパレード」には、海上自衛隊横須賀音楽隊、米海軍第7艦隊音楽隊、下田高校吹奏楽部の演奏に加え、時代衣装をまとった役者や地元小学生の一輪車クラブ「フラワーエンジェルズ」などが参加。沿道には多くの人が詰めかけ、日米の国旗を振って声援を送った。

 屋台エリアには下田市外からも多くの事業者が参加。東京・中目黒で下田の食材を生かした創作料理を提供しているダイニングバー「ナカメオンザビーチ」も初出店。店主の桑田祐宜(ゆうき)さんは「昔から世話になってきた下田に恩返しがしたかった。今後も下田の魅力を広く発信していきたい」と話す。

 今年も、海上花火大会や運営費を支援するクラウドファンディングを行い、101万7,981円(達成率101%)を集めた。中でも黒船祭限定のオリジナル法被が人気を集め、早々に品切れとなり追加枠を設けるなど、大きな反響を呼んだ。

 下田市が発表した速報値によると、3日間の延べ来場者数は13万920人。昨年の20万7290人からは減少したものの、厳しい天候にもかかわらず、祭を楽しもうと訪れた多くの来場者が下田の街を彩った。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース