
松崎町岩科の田んぼで6月15日、日本酒米の田植え作業を盛り上げようと、同町と東京都杉並区方南町の有志らが恒例の「泥んこプロレス」を開催する。今回は初の試みとして、前日の14日に演芸大会を前夜祭として行う。
企画するのは、キャンプ場「へんな村」(松崎町小杉原)を運営する斉藤優(まさる)さん。「町に貢献したい」との思いから、「とんび農園」(岩科南側)代表の鈴木茂孝さんの協力を得て、親交のある「方南町プロレス」を杉並区から招き、田植え体験とお笑いプロレスを組み合わせたイベントを毎年開催している。イベントでは、日本酒の原料となる「朝日米」を育てており、この米を使った日本酒「明繋(めいけい)朝日」が昨年誕生した。
14日の前夜祭は、旅館「一仙」(松崎町江奈)で開催。食虫芸人としても知られる「方南町プロレス」代表・佐々木孫悟空さんや、滝沢カレンさんの物まねで知られる芸人・らりるRIEさんらが出演し、ステージを繰り広げる。佐々木さんは「地元の人たちと一緒にイベントをつくりたいという気持ちで前夜祭を企画した。翌日の泥んこプロレスにつながる仕掛けも用意しているので、楽しみにしてほしい」と話す。
15日は、岩科小学校近くの田んぼで13時から朝日米の田植え体験と観客参加型の「尻相撲大会」、14時30分から泥んこプロレスを実施する。東京からの日帰りバスツアーも企画しており、田植え体験や松崎町での食べ歩きなども行う。
泥んこプロレスには、地元農産物をモチーフにしたレスラー(リングネーム=岩科ライスマン、松崎自然薯ネバラー、桜葉カオリン、ミラクル桑葉)に扮(ふん)した町民4人が出場し、方南町プロレスのレスラーと対戦する予定。佐々木さんは「プロレス好きのとんび農園・鈴木さんと、われわれ芸人が意気投合して始めたイベント。『究極のプロレスごっこ』をお届けするので、ぜひ楽しんでほしい」と呼びかける。
14日の演芸大会の観覧料は、大人=2,000円、小学生以下=1,000円(いずれも当日券のみ)。15日の田植え体験やプロレス観戦は入場無料だが、汚れてもいい服装での来場が参加の条件。雨天時は岩科小学校体育館で開催する。