
下田市最大のイベント「黒船祭」が5月16日~18日に行われた。16日の開幕前には、市内の各小学校で米海軍の水兵たちと児童たちとの交流会が行われた。
コロナ禍で一時中断されていたが、一昨年に再開された同交流会。今年は米海軍の駆逐艦「ヒギンズ」の乗組員が来日し、市内7校の小学校に分かれて児童たちと交流した。
稲生沢小学校(下田市立野)には11人の水兵が訪れ、児童たちとさまざまな活動を通じて交流を深めた。体育館に入場した水兵たちを、集まった児童たちは大きな拍手で迎えた。歓迎の意味を込めて、4年生が披露した「よさこいソーラン」では、迫力ある踊りに水兵たちも笑顔で拍手を送った。
続いて行われたゲーム「じゃんけん列車」では、児童と水兵に加え、通訳として参加した玉川大学の学生や教員らも加わり大きな盛り上がりを見せた。水兵たちにとってはなじみのない「じゃんけん」に戸惑う場面もあったが、「ワン・ツー・スリー」のかけ声で行うなどの工夫で楽しい時間となった。
体育館を退場した後、水兵たちはそれぞれ決められた教室へと移動し、児童と一緒に給食を囲んだ。この日のメニューはカレーライスで、水兵たちは「This tastes so good.(これはおいしい)」と感想を述べたり、小魚の付け合わせについて質問するなど、積極的に児童と会話を交わした。
交流会に参加した水兵の一人は「We enjoyed their dance and game very much. They are so energetic. Amazing.(ダンスもゲームもとても楽しかった。子どもたちがとてもエネルギッシュで驚いた)」と話していた。
同校の菊池正仁校長は「国際交流を通じて、子どもたちの生き生きとした表情が見られたのが何よりうれしい」と話し、児童からも「楽しかった。少しだけど英語も話せた」などの感想が聞かれた。