松崎町の特産品を販売するオンラインショップ「BLOOM MATSUZAKI(ブルームマツザキ)」が3月29日にオープンした。当日開かれた「松崎三聖まつり」のステージでは、サイト紹介や商品を提供する生産者を紹介した。
「BLOOM MATSUZAKI」が特に力を入れる生産者紹介(関連画像6枚)
同サイトの構築・運営を手がけるのは、2年前に松崎町へ移住してきた原田俊夫さん。大手通信会社に勤務し、長年デジタルコンテンツの配信業務などに携わってきたが、第二の人生として、妻の真貴子さんと共に自給自足の生活を夢見るようになった。伊豆で移住先を探していくつかの町を見て回り、松崎町にたどり着いた。
町で暮らす中で、人口減少や経済の停滞という課題を目の当たりにし、「自分にできることで町に貢献したい」と考えた原田さん。自身の専門領域であるITスキルを生かし、地元の生産者と全国の消費者を繋ぐECサイトの立ち上げを決意した。有志による「BLOOM松崎協議会」を組織し、コンセプトの立案からサイト構築までを半年がかりで進めてきた。
店名の「BLOOM(ブルーム)」には「花開く」という意味がある。「松崎全体が大きな大輪の花を咲かせ、元気に美しく、活気ある町になってほしい」という願いを込めている。
同サイトでは「土と季節の力を、食卓へ」「地元の味で、食卓に笑顔を」などの誓いに賛同する生産者や作家たちの農産物・加工品・工芸品などを販売する。最大の特徴は、商品よりも先に「人」を紹介する構成となっている点。掲載している写真の多くは原田さん自ら撮影し、文章も生産者一人一人のこだわりを妻・真貴子さんと協力しながら丁寧に聞き取って構成した。
原田さんは「単に物を売る場所ではなく、松崎のすてきな人たちを知ってもらう場所にしたい。その物語に共感して応援してくれるファンが増えることが、町の活気につながるはず」と力を込める。
オンラインだけにとどまらず、地元食材を使ったランチや町の特産品を販売する「であい村 蔵ら」(松崎町松崎)内に同サイトのアンテナショップの役割を果たす展示・販売棚を設置。一部の商品は直接購入できるほか、複数の生産者の商品を組み合わせて発送する際の拠点としても活用し、送料の負担軽減や利便性の向上を図っている。
今後は出品者のラインアップをさらに拡充し、ふるさと納税との連携なども視野に入れながら、持続可能な地域経済のモデルケースを目指す。原田さんは「松崎町の作り手の思いを、ぜひ当店を通じて受け取ってほしい」と呼びかける。