下田市が5月2日・3日、「下田の家を見に行こう!」と題した移住体験ツアーを開く。市内の空き家を巡る内見やDIYによる改修事例の見学を通じ、観光地としての顔だけではない下田の日常に触れる機会を提供することを目指す。
「下田の家を見に行こう!」移住体験ツアーチラシ(関連画像4枚)
企画したのは、2025年10月に下田市地域おこし協力隊に着任した右高彩さん。右高さんは兵庫県出身。短大卒業後に上京し、東京都内で就職。中野区で約4年間、飲食店を経営した経験も持つ。
転機となったのは、旅先でのタクシー運転手との会話だった。深刻な運転手不足や公共交通機関の減便により、高齢者が免許を返納したくても返納できない地方の厳しい現実を目の当たりにし、「まちづくり」に深く関心を持つようになったという。かつて飲食店の常連客と訪れた下田の風景が心に残り、地域おこし協力隊への応募を決意した。
着任後は、年2回の移住体験ツアーや移住者コミュニティー「下田マニア」の運営などに携わってきた。都内で開催される移住フェアにも積極的に参加し、率直で丁寧な情報提供を心がけてきたという。
今回のツアーは、右高さんが自身の移住経験を生かして企画。1日目は、市内の空き家物件を内見するほか、実際に空き家をDIYで改装する住宅も訪問する。夜は先輩移住者を交えた交流会を開き、「キンメコロッケ」「さんま寿司(ずし)」などの地元の名物も囲みながら、下田での暮らしを本音で語り合う。
2日目は観光地としての下田を深く知るため、開国の歴史舞台となった了仙寺の住職が講話を行う。歴史的背景を学ぶことで、街への愛着を深めるのが狙い。
右高さんは「移住相談には20~30代の子育て世代から50~60代のセミリタイア層まで幅広く訪れる。あえてスケジュールを詰め込みすぎず、参加者それぞれが自分なりに下田の空気を感じられる時間を大切にした。いろいろな世代の方に参加してほしい」と呼びかける。
参加申し込みは4月9日まで(先着10人)。
参加費は3,000円(小学生以下無料)。交通費・宿泊費は自己負担。申し込み方法は静岡県のウェブサイトで確認できる。