夜桜と水面の光が織りなす幻想的なイベント「夜桜☆流れ星」が2月27日~3月1日の3日間、南伊豆町の青野川で開催された。10年ぶりに川面を流れた無数の青い光が、ライトアップされた河津桜と共に多くの来場者を魅了した。
同イベントは、会期終盤を迎えた「みなみの桜と菜の花まつり」の中で、町制施行70周年を記念する特別行事として行われたもの。青野川に「いのり星」と名付けられた青く光るLEDオブジェ3000個を放流し、ライトアップされた夜桜と重なり合う幻想的な景観を生み出した。
初日には、岡部克仁町長と、同町出身でイベント復活のきっかけを作った小沢蕗奈(るな)さんによる放流セレモニーを実施。静寂に包まれた川面に光をまとった「流れ星」がゆっくりと広がり、見守る来場者からは感嘆の声が上がった。
イベントの運営には、町内外から幅広い世代のボランティアが各日約90人参加。事前準備から当日の誘導、安全管理までを担い、復活の舞台を裏側から支えた。仕事終わりに駆けつける地元住民や遠方からの協力者も多く、10年ぶりの開催を待ち望んでいた人々の熱量がにじむ運営体制となった。
13年前に同イベントを立ち上げた中心人物の一人、下賀茂熱帯植物園の安藤広和さんは「『夜桜流れ星』が持つ力、そして、それを見る人たちの目の輝きを改めて実感した」と感慨深げに語り、「BGMのない静寂の中で光を見つめる時間は、南伊豆ならではの唯一無二の体験なのでは」と続けた。
東京都立川市から訪れた内野宏美さんは「昼間の桜も美しいが、日が暮れてからの流れ星は非日常的でまた違った美しさがある。一度に2倍楽しむことができて最高の思い出になった」と声を弾ませた。