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下田で「ぺるりんフェス」初開催 ゲーム大会に子どもたちの歓声

各部門の優勝・準優勝者と記念撮影する「ぺるりん」

各部門の優勝・準優勝者と記念撮影する「ぺるりん」

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 子どもたちが主役のイベント「ぺるりんフェス」が5月5日、下田八幡神社(下田市一丁目)で初めて開かれた。地元の有志たちが、ゴールデンウイークに子どもが楽しめる場をつくろうと企画・準備した。

貝殻に絵を描くクラフト体験コーナー(関連画像10枚)

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 発案のきっかけは、下田商工会議所青年部が主催するビジネスミーティング「Izu Shimoda Business Meeting」での意見交換。市内で複数の居酒屋を経営する「開国」の徳島一信さん、「割烹民宿 小はじ」の小川浩史さん、「山岸石材店」の稲葉貴士さん、イベント企画業の戸野海雪さんら地元事業者が中心となり、わずか3週間の準備期間で開催までこぎ着けた。企画から事前準備、当日の運営まで全てが「下田を盛り上げたい」という思いを持つボランティアが担い、協賛企業の支援を得て実現に至った。

 目玉企画は、Nintendo Switch用ゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」大会。小学生以下と中学生以上の2部門で実施し、エントリー受け付けには長い列ができるほどの盛況となった。会場の同神社柔道場では、勝敗が決まる度に子どもたちの歓声が響き、白熱した試合が展開された。優勝者にはディズニーペアチケットや伊勢エビ、地元洋菓子店「ケークスカノン」の「土鍋プリン」など贈り、表彰式には下田市のご当地キャラクター「ぺるりん」と松木正一郎市長も駆け付けた。

 輪投げやスーパーボールすくい、的当てなどの遊戯コーナーや、サザエやトコブシの貝殻に絵を描くクラフト体験も人気を集めた。使った貝殻は、地元宿泊施設が提供した料理に使われたものを再利用し、環境への配慮も込めた。屋台では下田産の伊勢エビの蒸し物やかき氷などが早い時間に完売するなど、多くの来場者でにぎわった。

 企画した徳島さんは「繁忙期にこそイベントを開くべきだと常々感じていた。継続には市民の支援が不可欠。イベントの価値を高め、協賛や協力を募っていきたい」と話す。稲葉さんは「子どもたちが真剣に楽しんでいる姿を見て感動した。最近はゲームもオンラインが主流だが、対面ならではの喜びや興奮があると改めて感じた。次回は大人も楽しめるようにバージョンアップしていきたい」と意気込む。ゲーム大会の小学生以下部門で優勝した原光輝君(小学5年)は「優勝できてうれしい。家族でディズニーランドに行きたい」と喜びを表した。

 今後は定期開催も視野に、「初回の経験を踏まえてさらなる充実を図り、下田の名物イベントとなることを目指す」という。

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